SLTAのZ得点化を試みた引用文献.         home
         高次脳機能研究第28巻から最新巻
           参照させていただいたことに対し深謝します.
           SLTA成績表の得点が一項目でも記載なしもしくは不備と感じられるものはZ得点化を試みていません.
           特定のグループの粗点平均値をプロットしたものも試みていない.
           グラフの見方詳細は論文をご参照ください.   
            ☆: Z得点化グラフから推測できること. 
           (表題をクリックするとそのZ得点化グラフにリンクしています.)

 B014: 森志乃、ほか: 身体パラフレニア、余剰幻肢、病態失認、右半側空間無視を呈した両手利き左視床出血の一例, 34: 374, 2014.
 原著では
  失書を中心とした軽度
 ☆: 軽度(X=56.8)
 ⇔  ↑「動作」 ⇔ 「ポインティング」↓「書算」↓
    ↑「復唱」 ⇔ 「書取」↓
 
 
 B013: 山下円香、ほか: 失計算1例におけるArithmetical fact と Syntactic error に関する検討, 34: 365, 2014.
 原著では
  伝導失語症候群に近い症状を呈す
  失語症状は軽度、数に関する症状は強い
 ☆: 軽度 (X=57.5)
  「喚語」と「復唱」間には有意差は見られない
  「計算」「数字」は「全平均」との間に有意差が見られる
  「発症から一か月以内のSLTA結果」と図2説明あったので、31日目としてデータ入力
 
 B012. 宮崎泰広,ほか: 数唱や無意味音列の復唱は可能であるが復数単語の復唱に困難を示した失語症例. 高次脳機能研究, 34: 19, 2014.
 
 ☆重症度: 軽度

  カテゴリー別Z得点平均(以下Z得点と略す)をみると
  中度は、「聴理解」・「聴く」・「計算」・「数字」・「動作」 
  軽度は、「仮名」・「単語」・「文」・「話す」・「復唱」・「音読」・「仮名一文字」・「聴覚・視覚」・「スピーチ」・「喚語」・「ノンスピーチ」など
  「仮名」・「単語」・「文」 のZ得点はほぼ同得点.
  「喚語」・「復唱」はほぼ同得点、「聴理解」が若干低得点.

  Z得点平均からは、
  「仮名」・「単語」・「文」は同得点、「喚語」・「復唱」は軽度であり、複数単語復唱に困難を示したのはその単語自体の難易度に
   課題はないか疑われる.
 
 B011. 植田恵,高山豊: 原発性進行性失-d語の評価. 高次脳機能研究, 33(3):333,2013
 
 ☆重症度: 軽度
    カテゴリー別Z得点平均はすべて軽度
 
B010. 小森建治郎 : 原発性進行性失語; その症候と課題. 高次脳機能研究, 32: 395, 2012. 
 
 ☆重症度:中度
   カテゴリー別Z得点平均<軽度>は、「聴理解」・「読む」・「聴く」・「仮名一文字」・「文字なし」・「言語理解」・「ポインティング」・「動作」・
  「仮名」であり、その他はすべて<中度>
 
 B009. 小森建治郎 : 原発性進行性失語; その症候と課題. 高次脳機能研究, 32: 397, 2012.
 
 ☆重症度:軽度
   カテゴリー別Z得点平均<中度>は、「書く」・「話す」・「漢字」・「単語」であり、その他はすべて<軽度>
 
 B008. 小森建治郎 : 原発性進行性失語; その症候と課題. 高次脳機能研究, 32: 398, 2012
 
 ☆重症度:軽度
   カテゴリー別Z得点平均<中度>は、「読解」・「聴理解」・「復唱」・「読む」・「聴く」・「計算」・「数字」・「字なし」・「文字媒体なし」・「動作」・「ノンスピーチ」・「文」・「数字」であり、その他はすべて<軽度>
 
 B007. 中島明日佳, 船山道隆, 小嶋知幸, ほか: 語義失語あるいは超皮質性感覚失語の語義理解障害をどう考えるか. 高次脳機能研究, 31: 442, 2011.
 
 ☆重症度:軽度
   カテゴリー別Z得点平均は、すべての項目で<軽度>
 
 B006. 森山梅千代, 浜雄一郎: 発語失行・口腔顔面失行を伴う重度運動失語例(46歳)の長期経過. 高次脳機能研究, 31: 214, 2011.
 
 ☆:「言語理解」と「発話」得点の間に優位な差があると判断される.                                                                
      ☆重症度:  1.2回目:重度 3.4回目:中度 5回目:軽度 
   1回目 2回目  3回目  4回目  5回目 
カテゴリー別Z得点平均 
   重度 重度  中度  中度  中度  「話す」・「音読」・「喚語」・「発話」・「文字媒体なし」・「混合」・「字なし」・「復唱」 
   重度 重度  中度  中度 軽度  「視覚のみ」・「聴覚のみ」・「スピーチ」・「数字」・「計算」 
   重度 重度  中度  軽度  軽度  「読解」・「書く」・「書取」・「仮名一文字」・「動作」・「書字」・「文字媒体あり」・「仮名」 
   重度 重度  軽度  軽度  軽度  「漢字」 
   重度 中度  中度  軽度  軽度  「聴理解」・「聴覚・視覚」 
   中度 中度  中度  中度  軽度  「ノンスピーチ」 
  中度  中度  中度  軽度  軽度  「聴く」・「読む」・「ポインティング」・「言語理解」 
当初の重症度が重度ほど上に位置し、より軽度に移行するカテゴリーほど下に位置する   
いわゆる喚語能力は重度から中度へ、聴く力は中度から軽度へ改善していることがよく分かる    
 
 B005. 小島真奈美, 藤田郁代: 失語症患者の数の書取における数字の処理と桁の処理(症例B). 高次脳機能研究, 31: 224, 2011.
 
 ☆重症度:軽度
   カテゴリー別Z得点平均は、すべての項目で<軽度>.
 
 B004. 船山道隆, 小嶋知幸, 稲葉貴恵, ほか: 伝導失語に収束した新造語ジャルゴンの1例;新造語発現の機序についての一考察. 高次脳機能研究, 30: 470, 2010.
 
 ☆1.2回目:中度 3.4回目:軽度
 
 1回目 2回目  3回目  4回目  該当するカテゴリー別Z得点平均 
 重度 重度  中度  軽度  「書取」 
 重度 中度  中度  軽度  「復唱」・「聴覚のみ」・「漢字」 
 重度 中度  軽度  軽度  「話す」・「書く」・「音読」・「喚語」・「動作」・「書字」・「発話」・「スピーチ」 
 中度 中度  中度  軽度  「聴覚・視覚」・「文字媒体なし」 
 中度 中度  軽度  軽度  「読解」・「読む」・「視覚のみ」・「ノンスピーチ」・「文字媒体あり」・「仮名」・「漢字仮名混合」 
 中度 軽度  軽度  軽度  「聴理解」・「仮名一文字」・「ポインティング」・「言語理解」 
軽度  軽度  軽度  軽度  「計算」・「数字」 
全検査時、Z得点平均による復唱障害は検せられなかった     
 
 B003. 木島理恵子, 赤沼順, 小野内健司, ほか: MELASの1例における高次脳機能障害の経過---書字障害の変化を中心に. 高次脳機能研究, 30: 450, 2010.
 
 ☆1回目:中度 2回目:軽度 3回目:中度

1回目  2回目  3回目  該当するカテゴリー別Z得点平均 
  軽度   軽度   軽度  「復唱」・ 「音読」
 軽度 軽度  中度   「話す」・「喚語」・「仮名一文字」・「仮名」・「聴覚のみ」・「発話」・「仮名」・「文」
 中度  軽度   中度   「字なし」・「視覚のみ」・「文字媒体あり」・「文字媒体なし」・「スピーチ」・「単語」
  軽度  軽度  重度  「読む」・ 「言語理解」・「ポインティング」
 中度 軽度  重度   「書く」・「聴理解」・「聴く」・「聴覚・視覚」・「書字」・「動作」
 中度 中度  重度   「計算」・ 「漢字」・「数字」・「ノンスピーチ」
 重度 軽度  重度   「書取」
 
 B002.佐藤睦子: 失語症タイプと言語治療. 高次脳機能研究, 30: 309, 2010.
 
 ☆1.2回目:重度
   カテゴリー別Z得点平均は、すべての項目において<重度>.
 
 B001. 斎藤文恵, 加藤元一郎, 村松太郎, ほか: アルツハイマー病に出現した漢字の選択的失書について. 高次脳機能研究, 28: 395, 2008.
 
 ☆ 重症度:軽度
   カテゴリー別Z得点平均<中度>は、「数字」・「漢字」・「計算」で、その他はすべて<軽度>.
   

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